PROJECT 情報連携プロジェクト

2022年8月テーマ

   

広報活動(マスコミ取材など)の現状と課題について

報道機関向けのプレスリリースを年間どの程度出していますか?

「その他」の内容

  • あえてプレリリースは行っていません
  • 定期的には出していません。寄付等の贈呈式があるときにはメディアに連絡しています。
  • ネットワークとしてはありません
  • 本NWからの提案・打診はしていない

 

コメント

  • ※イベント等の投げ込みのみ
  • 講演会など催しがある時
  • 年度によって違います
  • プロジェクトとしては年間5件程度

報道機関からの問合せや取材の申し込みは年間どの程度ありますか?

「その他」の内容

  • 年度によって違いますが、事務局に数度あります。
  • 今年度は8月現在5回ほどありました
  • ネットワークとしてはありません

 

コメント

  • 年度によって違います
  • 記事になったり、インタビューの言葉が採用になった

今後の広報活動についてどのように考えていますか?

「その他」の内容

  • 周知のためや、行政に認めてもらうためには記事に掲載をしてもらうが、ただ増やせばよいとも思ってはいないです。
  • こちら側がメディアや社会から、評価をいただく機会だと捉えている。その時々の情勢、状況、担当記者の思いを冷静に受け止めるべきだと考えている。
  • 当団体のHPおよびポータルサイトを充実させたい。
  • こども食堂への寄付体制など具体的な広報(活動)が出来るよう体制を整えている。

こども食堂の箇所数調査について

こども食堂の充足率と3年間の伸び率を調査した結果を共有し、そこから感じたことを伺いました。

箇所数調査の推移資料を見て、感じたこと・考えたことをお聞かせください。

  • 中間支援団体の力は大きいと感じる。組織基盤の強さや行政との連携力の差を反映していると思う。
  • 実際のこども食堂増加率を正確に反映しているかというと、そういうことでもない。例えば自県でも、数字として見えている他にもこども食堂が存在しているだろうということは感覚的に掴んでいても、実際に数字として把握しきることは難しかった経験がある。
  • 増加率が高い地域、また箇所数が多い地域と、そこに公的資金がどれだけ流れているかの相関関係は、感覚的にも把握したい。お金があったから増えたのか、こども食堂が多いから公的なお金が流れやすかったのか。例えば、その地域にネットワーク団体へのまとまった委託費が出ていたかどうかなどは知りたい。
  • 一般的に市民活動は「西高東低」というが、そのような傾向が出ているのかどうかは知りたい。
  • 増加率ではなく、例えば人口密度の軸で見たいと思う。(人が近接して暮らしていれば、一般的には市民活動団体は増えやすい傾向にある。)
  • 増加率ではなく、人口当たりの地縁組織数の軸で見ると面白いかもしれない。(地縁組織がしっかりしている地域はこども食堂数が逆に伸びづらいなどあるかもしれない。)
  • 箇所数が伸びている県は、県や市町が率先して子育て支援、こども食堂の開設に協力的なのではないかなと感じた。
  • 増加率については、もしかしてこども食堂と名乗ってないだけで、こども食堂的な役割を果たしている活動をしている団体等もあると思う。充足率については、どうしても過疎化が進む県は、低くなるのかもしれない。
  • 充足率や増加率が高い県がどのような取組をしているのか気になる。
  • コロナ禍で増加率が伸びている県の理由が知りたい。
  • 直近3ヵ年での増加率が群を抜いて高い県の話を伺ってみたい(それぞれ何がきっかけで、どのような活動の成果なのか)。また、過去に高い充足率を実現していた県が、その後増加率が低下している理由も知りたい。
  • 各県が行っているこども食堂への支援状況の差が影響しているのではないか。助成金内容、広報、支援の詳細等、全県の一覧があるとよい。
  • 増加率の高い県について、今後この増加率に対して「質の担保」という部分でどのような応援をしていくのか教えてほしい。
  • 人口規模や高齢化率が正反対の東京と鳥取が同じグループに入っており興味深い。民間活動ゆえに、旗振り役の存在の有無が結果に影響しているように思う。
  • 箇所数が単にネットワーク団体の力の問題なのか、各県と公的助成金との関係、推移には関連があるのかどうかも知りたい。
  • 充足率が低い所もそれなりに頑張ってるので、あまり評価するなどはしてほしくないなと思ってしまう。
  • 下位の団体が気落ちすることなく、「多くあるところが頑張っている地域だ」という言われ方が先行しないでほしい。
  • 各地域とも固有の状況の中で推移している。まだまだ変わっていくのだから、現状を比べて、間違った優劣の意識だけは持たないように、持たせないようにしなければならないと感じた。
  • 着実に増えていることはわかるが、やめたところもあるんだろうなと思った。
  • 自県では、「こどもの居場所」団体の充足率は50%を超えているが、「こども食堂」の充足率はそれより少ない値が出ている。その理由として、こども食堂・学習支援・プレイパーク・フードパントリー活動を「こどもの居場所」の箇所として算入しており、いくつかの居場所づくりを1つの運営団体が併設している(こども食堂と学習支援、こども食堂とフードパントリーなど)団体が増えてきていることが要因と考えられる。今後、ますます併設型の活動形態が増えてくると思うため、こども食堂だけの活動を正確に把握していくのは難しくなるだろうが、逆に、食を介した支援である「こども食堂」をハブとして、様々な活動にひろがる可能性もあることが見えてきている。今後、更なる「こども食堂の機能」が拡張していく未来が来ているのだと感じられる資料だと思った。
  • 数の伸びが、コミュニティの醸成度や地域の信頼度につながっていくように頑張りたいと思う。
  • 今後は、各学校区を個別に見極め、適材適所的なこども食堂の開設を支援していきたい。
  • 自県の客観的な状況を知ることができた。
  • 地域的に増えにくいところもあると思う。
  • 同じ県でも地域ごとに充足率と増加率の相関に相当ばらつきがある。例えば自県においても、ある地域では小学校数が10か所に対してこども食堂の数は43か所で、いわゆる充足率は4倍程度。また、この1年でこども食堂は倍以上増加しており、「充足していればこども食堂の数は増加しない」という訳ではない。一方で、充足率も低く、増加もほとんどないという地域も多い。この結果からみると、地域コミュニティの密度の高さや地域コミュニティの乏しさが関与しているイメージがする。
  • 都道府県の既存団体数の状況にもよるので、単純な増加率の大小は触れにくいところですが、地域のこどもが安心して利用・活用できるこども食堂を増やす意味でも、充足率(横軸)が高くなるようにまだまだ働きかけが必要だと感じた。

こども食堂で話題になりやすいテーマとしてどんなものがあるか

今、こども食堂で話題になりやすいテーマとしてはどんなものがあるでしょうか。今回は、コロナ禍の不安が募る中でこども食堂で保護者とよく話題になっている「こどものワクチン接種」について伺ってみました。 また、ワクチン接種以外にも、例えばどのようなことが話題になっているかや、それに対してどのように対応しているかについてもお尋ねしました。

ワクチンに関して、11歳以下のこどもに打たせない親の割合は、肌感覚で何%くらいあると感じますか?


その理由について、もし具体的な声があれば教えてください。

  • ワクチン接種後の副反応や後遺症が出る可能性が心配。
  • このまま打ち続けていくのか不安がある。
  • 出始めのワクチンを幼い子に打たせるのは怖い。
  • 「怖いと聞く」という発言を耳にしたことがあります。
  • 自分(母親)も副反応がひどかったので、こどもには打たせられない。
  • 副反応の情報を気にしているため、親も打っていない。
  • こどもは重症化しないのでは…。
  • 基礎疾患等がなく重症化しないのであれば、無理にする必要はないと思う。
  • 最初、こどもは感染しにくく重症化しにくいと報道されていたので、接種しない人が多いのかもしれない。反対に中学生になると、学校内でクラスター発生が増えた時期に接種するこどもが増えたように思う。
  • 現在、テイクアウト式にしているこども食堂が多く、会食形式の時のような会話が短くなっている。
  • 特に話題にはなっていないため、把握していない。
  • ワクチンなどは自由なのであえて触れないし、話題になることもない。それよりは、日々の子育ての悩みの方が多く、誰でもなってもおかしくないよと安心感を持ってもらえるように声をかけている。
  • 各家庭内の問題だと思うので、あまり詮索はしていません。
  • ワクチンを接種したかどうかなど、個人情報に触れることは訊けない。
  • 子どものワクチン接種については、接種・非接種で差別が起こらないよう、話題にすることを避けているところがあります。しかし、保護者自身は接種したとおっしゃる方が多いので、これまで課せられていなかった「努力義務」が5~11歳にも課せられるようになると、学校からの圧力が同調圧力を生み、逆らうことが難しくなってくる気がします。
  •  子どものワクチン接種については、接種・非接種で差別が起こらないよう、話題にすることを避けているところがあります。しかし、保護者自身は接種したとおっしゃる方が多いので、これまで課せられていなかった「努力義務」が5~11歳にも課せられるようになると、学校からの圧力が同調圧力を生み、逆らうことが難しくなってくる気がします。
  • できるだけ早く打たせたい親が多い気がする。
  • 両親ともフルタイムワーカーで働いている場合、またその方々が医療従事者であり、小学生なら児童館、就学前のお子さんなら保育園に通っている場合など、(医療機関勤務で感染すると出勤できなくなるため)勤務先の病院でもこどもへの接種を優先的に勧められたりもするそう。また、勤務先でワクチンを打つことができるようなしくみがあるそう。また、聞いた話では、第7波の前はこどもが「濃厚接触者」となって親も休まなくてはならない場合、有給休暇がもらえていたが、今では有給ではない扱いらしい。そうすると収入が減るため、休む日数を増やすわけにはいかないと感じていらっしゃる様子。

ワクチンに関して、保護者から助言を求められた場合にどのように答えていますか?

「その他」の内容

  • 結局は保護者が決めることなので保護者の方の気持ちに沿うしかないと思っている。
  • あまり助言を求められることは想定していませんが、最終的に判断するのは親でしょうから、迷いを受け止めるのがまず先では。
  • 気持ちをよくお聞きして、ケースバイケースで対応する。
  • それは、自分で考えてと話をします。
  • 求められたことはないが助言は躊躇する。
  • ワクチンに関しての助言は難しいです。
  • 意見を求められた場合には、まず、ワクチン製造会社の言う95%の予防効果の意味を説明します。

ワクチン以外の一般的な話題に関して、今、話題になっているテーマはありますか?

  • コロナ感染で、何が大変か?
  • コロナになったときの話や、濃厚接触になったときにどうするかなど
  • コロナ禍が、こどもの発育や成長において、中長期的にどのような影響を及ぼすのか
  • コロナ以降のこどもの変化(教職員と)
  • こども達の学校給食での黙食の是非
  • マスクの着用について
  • 日常でマスク生活をすることで表情の読めないことや、人の顔が覚えにくいこと
  • 感染防止についての不安
  • こども食堂でのコロナ感染対策
  • コロナ禍でのこども食堂の開催
  • 気温や、夏休みをどう過ごすかについて
  • これからのイベントについてどの程度実施できるか
  • 食事提供プラス居場所づくりとして何をすると盛り上がるのか
  • 野菜の寄付が相次いだ際、みんなで調理方法を教え合う
  • 季節に合ったイベントに関する事
  • 子育ての悩みなど(ワンオペ、育児放棄、共働き、男性の育休など)
  • 塾や受験の話
  • こどもの進路
  • こどもの食が細いこと
  • 夏休み明けの通学
  • 発達障害
  • ヤングケアラー
  • 学校で全児童にタブレットが配布されていること
  • スマホの使い方
  • 全国各地で災害が起きているため、防災対応について
  • 自然災害(台風・水害)
  • 物価が上がっていること

一般的な話題に関して、何か助言を求められた場合にどのように対応していますか?


こども食堂に求められるアドバイスや期待に関して、負担に感じることがありますか?

  • 自分の考えを押し付けないよう気を配っている。特にこども食堂開催についてのアドバイスを求められることがあるが、無理をせず、長続きしそうな方向を一緒に考えるようにしている。
  • 何か質問されて答える際は、あくまでも一個人の意見という事を前置きしてから話すようにしている。期待されても私たちではどうにもならない、やってあげたくても出来ない事もあると思うが、それは負担よりも、参加してくれている保護者さん達に信頼や頼りにされていることなのかなと感じる。行政には言いにくい、でも困ってる、こども食堂がその橋渡し的な場所にもっとなれたらいいなと思っている。
  • 相手の話をまず聞くことは大切だと思うが、最終的には中立的にふるまった方が良い話題も多いと思うので、傾聴ボランティアをされている人の話も聞いてみたいと思う。
  • 現状で負担とまでは思っていないが、「こども関連のことはなんでもこども食堂が一身に背負える」といった過度な期待となるようであれば、負担になってしまうと思う。
  • できる限りの食材や日常品を集める努力はしているし、こども食堂の人たちにもらってもらえ、喜んでもらえるのが嬉しいが、県域になってくるとおいそれと運べないことも多く、忙しいときは負担に思うこともある。
  • こども食堂の運営者さんたちは職業を持っているので、時間外が多くなる時、休日がなくなるとき人手の少なさがつらいと思うことがある。
  • 期待が多すぎると感じることがある。
  • 全ての希望者に応えることができない場合に、不満の声が上がること。
  • 予算の関係上、思うような支援ができないことがあること。
  • 学習支援をもっと充実させたいが、親御さんの期待にどこまでお応えできるのか、課題は山積みだと感じる。
  • こども食堂に関わるスタッフは、電話相談やひきこもり者や家族などの相談対応をよりそい型で日常的に行っているため、相談や助言を期待されること自体に大きな負担感を感じることはない。
  • アドバイスを求められるのは信頼されている証拠のため、負担ではない。すべてをこども食堂で解決できるわけではないが、相談するだけで、聞いてもらえるだけで心が軽くなることもあると思うため、心のよりどころとしてもらえるのはありがたい。
  • 特にはないが、ガイドラインのアップデートが必要。
  • 負担に感じることはない。インターネットであらゆることが調べられる時代のため、基本的には調べられた上で「ご自分で決めること」と思っている。ただ、インターネット相談から外れる内容の、プライベートな相談をしてこられるお母さんたちには出会えていないのかも知れないと思ったりする。
  • 負担には感じていない。ヘビーな悩みなどもあるが、専門家の相談をすすめたり、行政に繋げたり、全てを自分で解決しないようにしている。
  • 寄付をして下さる方々からの「自分たちのサポートの意志」を正確に伝えてほしいという期待にはできるだけ説明をするようにしている。
  • 進路については、総合的に相談に乗ってくれるところがないので、最新の情報を提供してくれる窓口があればいいなと思う。
  • 貧困のためのこども食堂ならなくなるのがよいのではといわれる。(貧困なこどもがいなくなるとよい、という意味で)
  • こども食堂同士の軋轢
  • 他地域のこども食堂の状況・情報を知り、アドバイスできるようにしていきたい。
  • ひとり親家庭は、男性スタッフが「父親代わり」的な存在になっているので、男性の視点で母親にアドバイスすることもある。こどもの発達が気になる親御さんにも「大丈夫、この子なりに成長するから」と肯定的な話をしている。

新型コロナウイルス感染症「第7波」による影響について

むすびえでは、2022年6月に、コロナ禍での困りごとアンケート(第6弾)を実施しました。その時点では、48.8%のこども食堂が会食形式を再開している、さらに13.6%が7月・8月中に会食形式を再開する予定だと回答されました。しかしその後、第7波に襲われ、その渦中にいます。みなさんの地域の状況はどのようになっているのでしょうか。

現在、県下で会食形式を実施できているこども食堂は肌感覚で何割くらいですか?


県ごとの会食形式の実施率には差があり、それはその県の感染拡大状況と必ずしも関係のないことがわかっています。あなたの県での会食形式の実施状況が前問で回答いただいた割合になっている要因について、思いつくところを教えてください。

会食を実施している場合

  • こども食堂の皆さんは開催でクラスターを出さないよう敏感になっていて、外で食べることができるこども食堂さんは開催しやすい様子。コロナ禍で公営の公民館などを借りているところは行政により止められることもあり、フードパントリーをしているが、やはり通常のこども食堂を開催したいためコロナの感染状況を見て頑張ってくれている。
  • 行動制限が出ていないので、感染拡大防止に注意して会食に限らず実施努力をしている。
  • 会食はカフェ運営と兼務のところが多い。新たに始めるところは会食を目指す気持ちが強い。
  • こども達の夏休み期間になり、昼の時間に会食で行う団体が増えている。
  • コロナ対策の仕方がわかってきた団体がある。会食の必要性がこどもとの関わりの上で重要と考えている団体があるから。
  • 感染拡大傾向だからこそ、会食開催に必要性が増している実際もあると思う。小規模ながら夏祭りを開催するなど、こどもたちも我慢の限界にきている状況。
  • コロナについての情報が少しずつ整理され、予防や対策などがとれるようになってきたから。感染拡大当初は、まん延防止等重点措置などで行動制限があったり、コミュニティセンターが休止されたりして、活動そのものに制約が多かった。当初は、しばらくの間活動を休止することで、これまでどおりの活動がすぐに再開できるという期待があったと思うが、コロナ禍が長引くことで、「活動をしないことでのこどもへの影響」と「活動することでのリスク」を天秤にかけて、難しい中でも活動するという選択をしている団体が増えているように感じる。
  • 予約制にして参加人数を制限するなどの工夫。スペースを広くとれるところが多い。
  • こども食堂等緊急支援助成が後押しとなり、普段のこども食堂ではできなかったこと(体験)などをする後押しとなった。すでに、学校でこどもたちの黙食が定着していることもあり会食形式に抵抗のないこども食堂さんもある。

 

会食を実施していない場合

  • 都市部と田舎ではコロナへの感覚が違う。田舎では「誰が感染元か?」を気にする。
  • 自県は面積が大きく地域性も感覚も各地で異なるため、一概には言えない。やはり田舎の方が抵抗感が強いと思われる。(感染者数は少ないが)
  • 過去最高の感染者数が続いていることもあるが、もともと保守的でリスクがあることを避けようとする土地柄もあるのではないかと思っている。
  • 運営と同様に、ボランティアの判断に任せられていると感じる。感染経路も不明確なこの状況下で疑われるのは避けたい、との思いもあるのでは。学校と違って必ずしも行かなければならないところではないので、感染が収束するのを待っているのでは無いだろうか。やはり、利用者自身側から「是非開いてほしい」「会食形式のこども食堂をやってほしい」という強い要望が出てこない限り、会食を実施してコロナ感染が拡大してしまったら、こども食堂運営者たちの自己満足だと誤解されることもありうるのではないか。
  • 母団体の組織が大きく慎重なところ、地域の箇所数が少ないところ(やると目立ってしまう)、そもそも公民館などの貸出がストップしているところ、など理由はさまざま。
  • 実施している会場での会食禁止、感染者が出ることへの不安感。
  • こども間や、こどもを介しての感染が多いので感染リスクを避けている。学校や職場から不要不急の外出などは控えるように指導されている。自分のこども食堂がクラスターにはなりたくないと思っている。
  • 利用者にもボランティアにも高齢者が多い。市町に一つずつ程度しかこども食堂がない場合、「他もやっているから」とは言いにくい。任意団体は責任の所在が難しく、運営することのリスクの方が大きい。

 

両方の場合

  • コロナの感染拡大が少し収まった時点で、会食形式に変えたこども食堂は、第7波が来てもそのままの形で開催している気がする。反対に、切り替えのタイミングを見失ったこども食堂は、会食方式ではなくテイクアウトなどの形で開催しているのではと思う。個人的には、会食方式よりテイクアウトの方がスタッフ数が少なくても良いためそのままテイクアウトの形にしていたり、参加者がテイクアウトに慣れてしまっているという部分もある。
  • 県として制限が出されているわけではないので、各食堂の判断によって運営されている。会食からお弁当(テイクアウト)形式に変更して実施している所はさまざまな理由により戻すことが難しくなっている所もある。
  • 大きく分けて東西で会食実施率に差があるが、地域からの自粛圧力の強弱によるものと思われる。
  • カフェ的な場所を借りて食堂を開いている場合で、①感染対策ガードなどが適切な形に配置されている、②各コーナー毎にアルコール液が配置されている、③一度に入れる椅子数が少ない、④最大20食以下の提供でやっている、ところなどは開催できている様子。一方、30人分以上を作る食堂では人の出入りも多く、警戒してお弁当にしてしまう様子。
  • 会食の再開希望は一定数あると思うが、お弁当配食が定例化している中で会食が絶対的なものではなくなってきている感じもあるかもしれない。実際に、会食・配食の両方をやっている団体もあるので、今後のスタンダードとしてハイブリッドの開催が出てくると思う。
  • 感染者数によって左右されるというよりは、それぞれの「運営団体の考え方」が大きいと感じている。また、「開催場所が借りられるか否か」は大きな要因。「周囲の目」を気にされる運営者さんも多いと感じている。
  • やはり感染状況と、そのことに対する行政の対応に影響されるのではと思う。
  • 開催回数が月1~2回の少人数制がとれるところが活動している。1回に50~60人参加のところはスペースが十分に確保できないので、開催はしていない。
  • こども食堂団体の立ち上げ時期が「コロナ前/コロナ禍」の違いにもよると考えている。コロナ前では会食型による実施が当たり前だったことが、コロナ禍になると配食等による取組を基軸に活動されることになる。(本NWとして、会食を大切にしていきたいことを伝えている)

現在流行しているオミクロン変異株では、こどもの感染が多く報告されており、保育園・学童・児童館等、夏休みのこどもの居場所が臨時閉館されています。それに伴い、困りごとを抱えた家庭が生まれていると思われます。こうした状況に対し、あなたの県のこども食堂で「こういう活動をしている」という情報があれば、教えてください。

  • 自県では、農家のおばちゃんたちで行っているこども食堂の方が、自宅農園で採れた野菜をネットワークにその時ある商材にプラスして持っていってくれている。
  • むすびえからの助成金で回数を増やしている。
  • 食材配布など。
  • 自宅待機で外出できない家庭に、行政からも食材を郵送するサービスはしているが、不十分である。そこで、外出できない家庭に食材を玄関まで届けることをしているこども食堂もある。
  • アウトリーチ型の宅食事業はこれから実態把握を進めていく分野。県内の運営団体との協議体も設置していく予定。
  • コロナで外出できない家庭に食材を届けている事例や、こども食堂の運営者が自宅には入らず玄関先で受け取れるように保護者と連絡を取るなど。
  • 「家族全員自宅待機になり買い物に行けない」というSOSが入り、食品を届けたという話は聞いている。
  • 医療従事者のご家庭などには、以前から配食を実施。夏休みが始まって以来、毎日弁当を50食作り、小学校長・児童委員・警察OBの方々と連携し、要支援のご家庭・コロナ感染・濃厚接触のご家庭に対し、日曜以外、毎日、宅食を続けている食堂がある。
  • 外国人母子家庭で、親がコロナで帰国困難になりその間こどもが1人暮らしの状況となった家庭があった。こども本人がこども食堂で事情を話してくれ、食材などを届けながら様子を見守った。
  • フードパントリーに申し込まれた方で、その日にコロナ関係で家から出られない場合は自宅までお届けに行っている。
  • ネットで食料の希望を聞いて直送するか、ボランティアが玄関前に食料を届けている。無症状の方にはコンビニに食料買いに行く位は大丈夫、食べて体力つけないとなおらないよとアドバイスしている。
  • 2週に1度のフードパントリーですが、毎回のように自宅療養のご家庭に届けている。本来は取りに来て頂くが、コロナでそれができないとわかると、玄関先にスタッフが届けたり、お知り合いの参加者さんが届けてくれたりしている。公的な療養サービスのお弁当には野菜が少なめですので、野菜が多いフードパントリーはよろこばれている。「気持ちが沈んでたので本当に嬉しかったです」とのことばをもらったこともある。
  • 地域の人達から連絡が入り、こちらからご本人に折り返し連絡をさせてもらい、体調を聞きながら好みや、調理ができる状況かを聞き、弁当や食材を購入し、ご自宅まで届けている。行政からの物は食が進まず食べれなかったようだったので、ゼリー、ヨーグルト、プリン、ウドン、冷やし中華、冷たい飲み物、果物、ウインナー、たまご、牛乳など、こどもだけでも調理出来る物がとても喜ばれている。
  • 9月からのこども食堂のあり方を色々話し合ったり,お母さんラインと情報をいただき話し合ったりしている。
  • 今もお弁当の形で提供している。7月のこども食堂では、いつも利用している人が頼んでいなかったので、お土産だけでもと届けさせてもらったところ、こども3人がウイルス性の風邪にかかり、1週間買い物にも行けなかったということで、とても喜んでもらえた。
  • フードパントリーのご連絡をしたところ、お母様ご本人が感染し外出できないので今回はキャンセルとの連絡をいただいた。食材をお届けしましょうか?と聞いたところ、お願いしたいと返事があり、段ボール一箱分のカップ麺やお米、お惣菜などをマンションのお部屋の前まで届けた。はじめの登録の際にアンケートで住所を聞いていたので、届けることができた。
  • 自宅の場所を知っているご家庭は玄関先に10日間分くらいの食料とマスク・消毒液を置きに行ったり、自宅を知られたくない家庭は、自団体の食品保管庫の軒先に置いておき、取りに来てもらうことで非接触で渡すというサポートをしている。
  • コロナに家族が感染、全員自宅待機となり買い物に行けないご依頼のあったご家庭に、次のように食料支援を行っている。①公式LINEに食料支援の問い合わせ(行政サービスや買い物代行支援情報提供)、②家族構成やご希望を考慮し、依頼当日に食材他を玄関先にお届け、③数日後、状況確認、依頼の有無に関わらず再度食材他のお届け。※無料配布(衛生用品などは運営費より購入)・各家庭ほぼ2回で食料支援終了・依頼先は普段から繋がっているご家庭、新規のご家庭など様々。
  • 継続した食材提供などはできないが、夏休み応援企画として、ひとり親や子育て世帯を応援する内容でパントリーを開催した。そこでは、お留守番の際に1人でも食べることができるようなパンや、乾麺、飲料、お菓子等、こども達が喜ぶような内容で企画した。
  • 食料配付の延長線上で、保健所や児童相談所から頼まれて配達に行ったことがある。
  • 今現在は、各家庭、そこまで追い込まれていないと感じている。ただ、コロナ初期で、学校や児童センターが休みの頃は、こども達の見守りを兼ねて、昼ごはんの宅配をしていた。
  • 臨時休園、休館になったという話は聞くが業務のオンライン化が進んだこともあり、またメディアが煽るほど新型コロナは恐ろしいものではないいということに気付き始めた方が増えてきたため、それほど困っているという話は聞かない。どちらかというと、もういい加減にしてくれという声が上がってきている。無症状陽性者や濃厚接触者の隔離が続いている限り生活に影響が出るので、せめて月に1回のこども食堂だけでも継続してもらえるようネットワークで支え合ってはいる。

現在の感染状況下において、県下のこども食堂で行われている工夫について、特筆すべきものがあれば教えてください。

  • パーテーション、空気清浄機の設置
  • 感染が広がっているときは、みんなで野外ウォーキングをして、公園で距離を取ってみんなでお弁当を食べる、という団体がある。
  • 今まで親子で参加OKだったものを、こどものみの参加にし、告知も控えめにしている。テイクアウトの配布に関しても密にならないように、玄関先で配布。
  • 弁当、食材配布に切り替えているところが多い。食事は抜きで居場所活動としてリラックスしてもらう取り組みに変更しているなど。
  • 夏休みに入り、県下のこども食堂で様々なイベントが開催されている。夏祭りと題した企画を開催している団体も沢山あった。
  • 受付時に検温、横並びで黙食、予約制など。
  • 簡単な食事スペースができるように、自宅のベランダを改造し、屋内→屋外に変更した食堂がある。
  • むすびえさんの「こども食堂基金・冬募集」により購入させていただいた「キッチンカー」の活用で、公園など屋外での開催を始めたこども食堂がある。お弁当配布も多くの食堂が事前予約制にして、時間差での受け取りにし、密にならない工夫をしている。
  • 人数制限をする、時間制限をする、入れ替え制を導入する、弁当・食材配布に切り替える、消毒を徹底する、パーテーションを設置する、換気を頻繁に行うなど。また、会食形式は無理だが、おもちゃ遊びやダンス、人形劇、生の音楽を聴くなどをしている。
  • 独自の感染レベルを作成し、レベルによって開催の内容を決めているこども食堂がある。参加者にもわかりやすいと思った。
  • 食べる活動とプログラム活動を分ける、二酸化炭素濃度測定器を使用しているなど、新型コロナウイルスを正しく恐れて対応している。

第7波になってから、こども食堂運営団体から地域ネットワーク団体に助けを求められることがありましたか?


それはどのような内容でしたか?

  • 困窮家庭にフードパントリーをしたいので、食材の提供をお願いしたいというもの
  • 開催の是非
  • 食材等の供給
  • 物品の貸し出し(Wi-Fi、CO2センサー、テント)
  • 衛生用品、消毒液の支援
  • 通常開催を再開するタイミング、開催するための感染対策についてなどの相談
  • 県内のこども食堂の活動の様子など、状況確認の相談