INTRODUCTION RELAY 団体紹介リレー
ふくしまの子どもたちを
地域全体で育ててゆくために

ふくしまこども食堂ネットワーク

団体の成り立ちや今に至るまでの 経緯などを教えてください

2015年に代表の江川が運営する団体、寺子屋方丈舎が福島県内で初めて子ども食堂を定期開催するようになりました。2017年8月にふくしまこども食堂ネットワークが当時6団体で立ち上げられました。あれから5年余り、現在では福島県内で64ヶ所、当団体に加盟する団体が38団体まで増えました。
子育て中のお母さんたち、退職教員の皆さん、地域の公民館で活動される皆さん、フリースクール、飲食店のかたわらこども食堂を運営されています。私たちは、誰もが参加される場、はきっと子どもにとっても居心地の良い場であると思っております。大人も大変だけど、子どももいろいろ抱えています。まさに、お互いの良いところを分かち合う場所が、こども食堂だと思っています。

現在行っている取り組みはどんなものがありますか?

福島県は、とても広いので、会津、中通り、浜通りと大きな区分で考えることに加えて、福島市圏域、郡山市圏域などと6つのエリアに分かれて、お互いの子ども食堂の物資提供や寄付集め、共同イベントなどを行うように工夫しています。
コロナ禍でこども食堂の開催がリスクなので、吉野家さん、はなまるうどんさんなど企業と連携したお弁当配布や、J A福島グループや地元スーパーの食材提供を受けての食材配布事業を展開しています。
無人の物資提供の運営や農産物直売所と連携した食材提供など、柔軟に活動を展開しています。誰もがアクセスできる。誰もが支えられる。そんなコミュニティーを地域ごとにつくり上げてゆきたいと考えています。

今後の展開や、お伝えしたいことなどはありますか?

「こども食堂」をお互いに支え合いながら運営しています。東日本大震災以降、福島の地域コミュニティーは大きく変化しました。県外避難、県内での避難生活。この中で私たちは、「市民」が市民を支える関係の大切さを学んできました。自分でできることをつないでゆくことで地域は変化してゆきます。子どもを中心に地域で考え、行動するとボランティアもみんなが元気になります。
こども食堂は、「安全で安心できる」地域の居場所であり、いざとなったら防災拠点であり、多世代交流の拠点でもあります。この多機能な場所を、市民が運営してゆくところに大きな魅力がありますが、同時に行政や企業との連携を行うことで、活動自体がさらに持続可能なものに変化してゆきます。
小さな町や村にもこども食堂が広がるように、県社協や市町村と連携を深めてゆき、こどもが安心できる場所をみんなで支えることが、地域コミュニティーの豊かさの指標の一つになるように、努力してゆきたいと思います。

代表 江川和弥

ホームページ  https://peraichi.com/landing_pages/view/gi5qo/

設 立2017年8月11日
加盟団体38団体(2022年1月現在)
共同代表江川 和弥(特定非営利活動法人 寺子屋方丈舎) 山本 光子(一般社団法人 あんだんて) 
事務局〒963-8071 福島県郡山市富久山町久保田字下河原191-1 NPO法人コースター「コトひらく」内
担 当宮川 淳
問合せ先070-5590-1655(平日10時~18時) kiz.r.alrite01@gmail.com
活動内容:
  • こども食堂の持続可能性を高めてゆく事業(福島県、福島県社会福祉協議会との連携、政策提案、こども食堂セミナー)
  • ネットワークで共通の保険に入り、安全管理(食中毒への対応)等を行う ノウハウの共有(福祉・教育)を高めてゆく事業
  • こども食堂の運営相談、組織基盤・人材育成研修会事業
  • 寄付を共同であつめてゆき、必要に応じた助成をする事業
  • その他活動に必要な事業